古くから続く先祖累代の墓が満席になり、新たに分家の墓を設ける計画。

今回の計画では、香川県産の庵治細目石(白口)の性質が最も生きる小叩き仕上げという手法を用いました。陽が射すと、表面のざらつきから垣間見える粒子が輝きます。

ざらつきのあるテクスチャにすることで、経年変化をより楽しめ、最終的に風化し、土に還ることを意図しています。周囲に敢えて砂利を敷き詰めていないのも、土に還ることを意図したためです。

プロポーションは、昔から引き継がれている割付を基準にスタディーして決めていきました。
必要以上に大きくなく、かといって小さすぎない絶妙な大きさを考えました。


DATA
COMPLETION : Dec. 2017
LOCATION : Yokkaichi, Mie, Japan
MATERIAL : Aji fine stone (white croaker) small tap finish